2017年5月28日日曜日

湖上での船修理


トンレサップ湖へ行った際に

湖上の村ではあちらこちらで船の修理が行われていました。

もうそろそろ雨季に入るので修理の光景も終わると思います。


僕が初めてカンボジアを訪問した17年前は

大小様々な形の木造船がたくさんあったのですが、

ここ数年でタイやベトナムから入ってきたFRP製の

船がだいぶ増えました。


あと十年もすれば

小型船はみなFRPボートに入れ替わっちゃいそうな勢いです。


下の写真は15年くらい前に

カンダール州のメコン川の氾濫原で船を漕いでいる時のものです(笑)

当時は25歳くらいなので好奇心が強くて

よく漁師さんに頼んで飽きるまで漕がせてもらっていました(笑)


手作りの木造船は大きさに限らず

必ずといって良いほど

木の隙間から絶えず水が船の中に進入してくるので

いつもオールやエンジンを操らない人が

水を掻いて捨てないと沈んでしまいます(笑)

下の写真は約15年前のラタナキリ州での刺し網漁をして帰ってくるところですが、

この船はものすごい勢いで水が侵入してきて(笑)

パンツがすべて浸かるくらい水が入ってきた思い出があります(笑)


今回の船修理の光景と同様に

良くも悪くも昔ながらの何気ない光景が

少しづつですがカンボジアからも消えかかっているのかな~

と考えさせられたシーンでした。



洗濯物でほっこり


これまでにカンボジア全土へ魚調査に行った際に

何度か洗濯物の写真をアップしてきましたが(笑)、

洗濯物・・・


なんかいいんですよね~


とはいっても、洗濯物だけではホッコリした気持ちにはならないんです(笑)

水辺の洗濯物!・・・にホッコリするんですよね(汗っ)!


メコン川の川岸の木々に引っ掛けられた洗濯物や

トンレサップ湖の水上家屋の縁に並んだ洗濯物・・・


水辺と洗濯物のアングルは大好きです(笑)


ちょっと変な趣味ですが(笑)

また気に入った光景があればアップしますね(笑)




トンレサップ湖実習へ


先日、魚の授業が終わったとご報告しましたが、

今季が最後となるプロジェクト全体としては

まだ数回プログラムが残っているんです!!


一昨日は

トンレサップ湖への実習に行ってきました。

今回は前回の参加者が約半分!

残りの半分は初めての訪問!という事で

みんなすごくノリノリでした。

船着き場に到着後、すぐに僕の簡単な湖や魚に関するお話を

行ったのですが、何人かはカップのアイスを食べながら聞いていました(汗)

先生たちも数人いたので怒らないのか?と思っていましたが、

怒りませんでしたね(汗)


という事で、

僕の仕事はすぐに終わってしまったのですが、

ここから、船に乗って浸水林を通り、

水上村を通り、

湖へ出て沖のレストランへ立ち寄り、

ワニなどを見て戻りました。



2隻に分かれての船だったのですが、

隣の船内ではマイクを使って

カラオケ大会が始まりそうだったそうで

NGOの方に起こられていたそうです(汗)

ど~も今回も真剣に聞いてくれる生徒は少なそうです(汗)


そして、

船からあがって乗り場に戻ると、

すぐに約半数の20名ちょっとの子らが

売店に群がり、ジュースやアイス、お菓子を買いあさり始めました(汗)

まさかと思っていましたが、

やはり基礎教育が足りないのかな・・・という

残念に思える行動が後を絶ちませんでした。

その光景に見かねたNGOの方が再度注意をしてくれていました。





最後にメインイベントともいえる今回のゴミ清掃をみんなで

行ったのですが、

いつもの通り、みんな真剣に取り組むことはなさそうで

流れでやっているという子や

拾いさえしない子も多かったのが残念でした。





これではカンボジアの放置ゴミは今以上に少なくなる事は当分なさそうです。

今回に限らず、これまでにいくつかの団体さんたちの活動の一環で

ゴミ拾い活動はやって来ましたが、

僕の経験したカンボジアでのゴミ拾い活動はすべて

今回と同様の結果が見られました。

個人的にはやるからにはとことんやりたいので、

企画してやったという形だけの活動はパッとしなくて

後味がとても悪かったという思いだけが残ります。

昨年から某一流大学の教授さんたちが

企画している自然環境プロジェクトが今年予定されており、

そこでも水辺のゴミ拾い活動などが企画されていて、

内容にもよりますが、僕も講義をする機会があるかもしれません。


このプロジェクトを企画されている教授と

昨年お話をさせていただいた際に

今回の様なカンボジア人学生たちの取り組む姿勢や、

教える側の伝え方、

その内容が彼らに伝わるのか?

結果に残したい!

などなど正直な気持ちをすべて伝えました。


この話をすると、ついつい

自分でも思っている以上に語ってしまうので

だいぶ失礼な話もしたと思いますが、

いつも残念な結果で終わるのは嫌ですよね!

こうした活動はただやった事に意味があるのではなく、

彼らの心に伝わったかどうかが唯一の評価の対象だと思っています。

形だけの活動はまっぴらです。(正直な気持ちです)


そんなこんな!で

今後、この様な取り組みに参加することになった際には

これまで以上に自然環境を伝える側として

もっともっと強い気持ちや伝え方を考えないと

いけないな!と思っているのですが、

その答えは未だに見つかりません・・・


カンボジアで魚に関する活動をする以上、

この問題はいつも主となる目的と共に

いつも並行して関わる問題だと思うと大きな課題だなと感じざるを得ません。


さーどーする?




2017年5月27日土曜日

アメリカからの贈り物発見!


だいぶ前の話になりますが(笑)

2014年にメールをもらって当時経営していた食堂で

出会ったアメリカ人のマイクさん!

なんでも、彼は東南アジアを旅しており、

偶然僕のブログを知り、話が聞きたいという事での出会いでした。

実はこのマイクさん!

CORALやAMAZONASという魚関連の雑誌を作っている方で

旅行中のカンボジアで魚に関する人を探していたそうなんです。




ということで、

いろいろとインタビューを受けて

今までの活動やこれからの研究内容など

様々なお話をしました。


アメリカでもダトニオやアロワナは人気だそうで

マイクさんもすごく興奮して聞いてくれました。


そして、たしか翌日に家にも来られて

小さな研究室や屋外の池も見ていきました。


でも、それ以降なにも連絡がなかったので

結局怪しい人だった!・・・という感じで記憶から消えていたのですが(笑)

今日、英語でいくつかの情報を検索していたら、

どこかで見たような写真があり、

よーく考えると、うちの研究所の池だったんです!

Datnioides pulcherがなによりの証拠です(1個体1個体忘れない模様をしているので)

その写真のサイトへ辿り着いて

初めてあの時のマイクさんの記事だ!・・・って感じでつながったんです。


この記事が2014年9月なので

出会ったのはもっと前のはずです。

ちょっと遅くなりましたが、

こうして彼がアメリカやヨーロッパ向けのアクアリウム雑誌で

紹介してくれていたことに感謝デスネ。

マイクさん!ありがとうございました!!(届いてないですね(笑))




寄り道最終日


毎月、学校の帰りに寄り道していた

アンコールの水辺もしばらくはお別れになりそうです。


この日は毎年観察会をしていたアンコールトム遺跡群の

堀の一角へ行ってきました。


すると、いつもは人なんていないのに、

この日に限って人が・・・


と思ったら、釣り人でした!

早速近寄ってみると、

カエルをエサにしてライギョを釣っているようでした。

しばらくすると、彼の動きが止まったんです。

竿を立ててじっとしていると、

ラインがグングンと引かれていきます。

ライギョが食いついているんでしょうね。


でも、彼は1分、2分経っても合わせないんです。

そろそろやばいなーと思ったら、

案の定、エサを離してしまい、

フッキングしませんでした。

そんな感じで僕が見ていた15分くらいで

3回食いついたのですが、

一度も合わせずにすべてダメでした。


なぜ!合わせないんだ!!

そう言ってあげたかったのですが、

思いとどまってじっと見ていました(笑)

結局釣れる所は見れずじまいでした。

下の写真は

カエルを2.0くらいの大きなフックに引っ掛けているところです。


たしかに、

このあたりにいるライギョは大きくても30cm程度なので小さくて

あの大きなカエルを呑ませるには時間がかかるのかもしれませんね。

それにしてももったいなー

と思うタイミングが何度もあったので

あの時に合わせていれば・・・なんて想像しちゃいました。

釣りはいいですよね~



・・・という事でゆっくりと水辺で浸ろうと思っていたのに、

興奮して帰る羽目になっちゃいました(笑)


最後の魚授業


先日、バイヨン中学校での最後の

魚授業を終えてきました!


最後の授業内容は

小学生の頃?習った食物連鎖を勉強して

生きものは皆つながっていて、

バランスがとても大事なんだ!というお話をしてきました。


最初はカンボジアに生息する

植物・ネズミ・ヘビ・トラの4種を使って

関係を紹介し、

その後で野外実習した時にみんなが採った生きものの絵を

小さな紙に描いてもらい、

無地のピラミッドにそれぞれ貼ってもらいました。


このお話は毎年やってきたのですが、

最初のトラの話をすると、

理解しているのですが、

いざ!身近な魚たちの話になって

自分で描いた絵をピラミッドに貼らせると、

どーもぐちゃぐちゃなんですよね~(汗)


小さなアメンボやタニシが一番上にいたり、

大きなナマズのクラリアスが一番下にいたり・・・


今年も例外なくその現象が起きました(汗)


そう考えると、

理解していないんだな~と思わざるを得ません。

最後の授業だったので

かなりガッカリな結果になっちゃいました。

発表した生徒たちは今日も頑張っていましたが、

今日に限っては聞く側の生徒たちが

いつも以上に落ち着きがなかったので

良い結果が得られなかったのかな~と感じました。


でも、

この三年間僕自身が

とてもためになる時間を過ごさせてもらったな~という思いを強く感じています。

この機会をいただけた事は

この先に繋がる経験となりそうです。


関係者の方々に本当に感謝です!

ありがとうございました。




2017年5月21日日曜日

プチ授業



実は福岡に住むお友達のママさんの会社に

7月頃から二人のカンボジア人が働きに日本へ行きます。

こうした制度やシステムは近年、シェムリアップやプノンペンでは盛んで

カンボジアの人たちがたくさん日本へ働きに行っています。


そんな中で

今回は知り合いのママさんの会社!という事と

カンボジア人二人も知り合いの団体に関わりのある人たち!という事で

せっかく、日本へ行って働くのですから、

安全第一で働いてもらい、

仕事も勿論ですが、日本での生活も

大変でも楽しい時間になるように少しでも今のうちに

勉強して覚えてもらおう!という事で

週に一度、キャンディアンコールさんに場所を借りて

2時間ほど普段の勉強の確認やチェックをするための勉強会を

行っています!


ママさんの会社は板金屋さんなので

他の業者さんらと一緒に現場に入って

規則に従って安全第一で作業をしてもらわなければいけません。


隣国のベトナムなどでは

この制度のシステムがもっとしっかりしているので

自国内でしっかりと各業種の専門的な訓練や実地研修を経て

日本へ行くのですが、

今回はそうもいかかないので

ここでできる限り専門的な事を学んでもらおうと思い

はじめました。


よく使う工具や現場用語、

現場での一般的な会話、

現場でも生活でも大切な挨拶などなど、

ここでは生活面ではなく、現場に焦点を当てて学んでもらっています。


最初はどーなるかと思っていましたが、

毎週、課題を与えてみると、

二人ともすごく頑張っているので、

毎回しっかりと覚えてきてくれます。

今しっかりと覚えておけば現場に入った時に

技術面はこれから現場で覚えてもらいますが、

それ以前の最低限の判断ができますからね。

なによりも現場での事故は絶対に避けたいですし、

一度たりとも起こさせてはいけないので

そこの緊張感はできるだけ感じてもらえるように

話をしています。


いつもの事ながら、

一見すると、教える側に立つと与える感を感じますが、

実は教えている僕らの方が多くを学ばせてもらっているんですよね。

今回のプログラムもあと数回ですが、

僕もやるからには楽しんで二人ともやっていきたいです!



ちょっと消音


最近、カンボジア警察の取り締まりが強化され、

改造マフラーを摘発する様子がフェイスブックなどであがっているので、

早々にこちらも対策を(笑)

このヨシムラ管は排気口が70mmちょっとあり、

内部は100mmほどあるので、

エキパイと集合部の径よりも太かったんです。

なので、

抜けは抜群でキビキビした運転ができたのですが、


今回、日本から持ってきてもらった

サイレンサーを取り付けて、

さらにしばらくの間はグラスウールも詰め込んで

ノーマルと同じ音まで下げました。


この状態で乗ってみて

驚いたのはアクセルに切れがなく、

のっぺりとした乗り心地で逆に乗りにくいなーという感覚をもちました。

これまではほぼ直管だったので

キレキレのアクセルだったんです・・・


ちょっとしばらくはこれで大人しく走るしかなさそうですね。


警察にはそれよりも

ノーヘルや信号無視、ムチャクチャ運転などなど、

もっと安全を確保するために大切な取り締まりを

やってほしいものです・・・



今月の寄り道


今月はスケジュールの関係で

バイヨン中学校の魚授業が2回あり、

今回もちょっと寄り道してきました。

土の道って前に誰もいないと埃もないのでとっても気持ち良いですよね~


今回もいつもの場所に立ち寄ってきました。


雨季に入ったとはいえ、

平野部のど真ん中に位置するシェムリアップは

まだまだ降水量も少なく、

乾季のようです(笑)


堀の水位も大分減っておりましたが、

キノボリウオやスリースポットグーラミーが呼吸をしに水面に

上がってくる様子がよく観察できました!


いつもの生活と違う場所へ行くと

やっぱりホッコリしますね(笑)


2017年5月11日木曜日

今月の授業で得た成果


今月もバイヨン中学校での魚の自然環境授業を行ってきました。

この日もいつもと同じ様にまずは先生役となる

上級生への復習授業から始まったのですが、

実は3年間やってきたこのプロジェクトも今季で終わりとなるんです。

カンボジアは10月頃に新学期が始めるので

長い夏休みがその前にあるため、

7月中にすべてのスケジュールをこなさなくてはいけません、

そう考えると、

通常授業はあと2回しかないんです!


そんな訳で、

ついつい思いがこみ上げてきてしまい、

準備が終わり、

本番授業へ向かう前にあと2回しかみんなが後輩に教える機会はないという事や

話す時は間違ってもいい!

いつもは僕が教えた内容をメモして本番もその紙を見ながら

読んでいるけれど、

今日と最後の授業読むのではなくて

自分だけの言葉で話そうよ!

大切な事は読む事ではなくて、

みんなが楽しく話す事!なんだよ!

みんなが楽しく話すと、聞く人は今までよりももっともっと

その話がよくわかるんだ!

楽しくやろう!!


・・・・・・みたいな感じでみんなに伝えました。


下の写真の子は今年の生徒(先生)の中では

一番しっかり者なので

早い段階から自分の担当内容をしっかりと理解して

自分の言葉で話していたので

いつも見ていても気持ちが良く、

この日も彼女はがんばってくれました!!


そして、ここからです。

他の二人(あと2人は休み)も彼女に続いて

初めて紙を見ずに自分の言葉で話をしてくれたんです!!

彼らの行動に気付くのに数分かかったくらい自然な入りで(笑)

本当に久しぶりの手ごたえでした!!


もう、言葉では言えないくらい嬉しい結果でした。

もう一人の男の子なんかは最初は

頭の中が真っ白になってしまったのか、

言葉が詰まってしまいましたが、

その時に僕の顔を見てくれたので

近寄って背中を叩いたら、

それ以降は彼らしい話し方で最後まで授業を行ってくれました。



マジで嬉しい出来事でした。

これ以上言いようがないです。


先々週は辛い事もあったのですが、

辛い事も良い事も体験させてくれるカンボジアに感謝ですね。