2017年3月7日火曜日

メコン調査視察(市場の魚2)


続いてはもう一度市場の魚たちを紹介いたします。


さすがにすべてを紹介できませんが(笑)

その一部をご覧いただけると幸いです。


先ずはこのコイ科の魚です!

細長くて頭がちょっと上向きについていますよね。

この魚はMacrochirichthys macrochirusという魚でコイ科です!

でも、アマゾンに生息するカショーロという魚がおり、

その姿に似ている事からカショーロカープなんていう名でも流通しています。

でも、全くの別種です!

アマゾンのカショーロは獰猛ですが、

この魚はそこまでではありません(笑)



こちらはナマズの仲間のPhalacronotus apogonです。

Phalacronotus属は正直まだ自信をもってこれといえるまで理解できていないグループ

なのですが、今のところこの種はこの名で扱っています。

とても美味しい魚で日本のナマズとは違って、

いつも遊泳しているタイプのナマズですね。

全身シルバーに輝くボディーはマジでキレイです(笑)


こちらは以前フジテレビの『世界行ってみたらこんなところだった』で

庄司ディレクターと巨大エイを追いかけた時に

延縄漁にかかったナマズで、

ミスタスの仲間のHemibagrus wyckii です。


尾びれの縁が白い魚で

アクアリウムで飼うときれいな魚です。

ただデカくなるので注意も必要です。


こちらはジャイアントスネークヘッド

Channa micropeltesです。

カンボジアではほとんどが養殖個体ですが、

この個体は天然個体です。

メコンでもなかなか会えない魚の一つです。

幼魚は群れで水面を遊泳している事はよくありますが、

大物は貴重です。


こちらは

ワシントン条約のサイテスⅠにも指定されているコイ科の

Probarbus jullieni です。

大型動物であれば中国のパンダ、

魚であればアジアアロワナやメコンオオナマズと同等の

希少な生きものです。

でも、意外と実際はいるんですよね(笑)

きっと評価する時点での情報が少なかったんでしょうね。

この魚はカンボジアではキュウリウオと呼ばれています。

カンボジアのキュウリは白い線が入っており、

この魚の縦縞ラインとイメージが重なったんでしょうね。


こちらはトンレサップでは比較的よく見かける

スネークスキングーラミーです。

メコンでは久しぶりの出会いでした。


こちらはブラックシャークで有名なラベオの仲間(コイ科)で

日本でよく目にするLabeo chrysophekadionとは別種で

Labeo barbatulusという魚です。

ラベオ好きにはかなりマニアックな魚です。

この2種の生息域はキレイに分かれていて

同地点で2種を採集したことはまだありません。


という感じでいろいろな魚たちに出会いました!

そして、村へ移動する朝に

村で食べる食糧を買い込んだのですが、

先生たちの希望でフォーバーダトニオや

ボティア、

サンドゴビーなどを買い込んで村で調理してもらうことにしました。


下の写真はティーさんがサンドゴビーを買ってくれているところです(笑)

ティーさんは意外と細かい人で

ちょっとでも安いところで買うと言い切り、

サンドゴビーを売っているお店すべてをチェックして

一番安い店で買ってくれました。


西日本に生息するドンコ見たいですよね(笑)

でも、美味しいんですよ!



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