2013年10月14日月曜日

トンレサップ湖取材2

 
昨日は学校建設関連の仲間と出ていたのでPCを開けることなく1日が過ぎました(笑)
 
そんな日があると不安な気持ちになるのは現代病の1種ですかね(笑)
 
それだけネット社会に依存して生活しているんだと痛感しますね。
 
 
さて!
 
今日は先日の続きでトンレサップ湖取材の第2弾で魚をご紹介いたします。
 
ここはトンレサップ湖の出入り口に位置する町の港です。
 
朝3時頃から魚が集まってきます。
 
この日も取材があったのでなんと!夜の1時半に集合!でした・・・早すぎです!!!
 
 
 
先日、ご紹介したようにこの時期は魚の動きがないので
 
ポヒュラーな魚たちしか見ることができませんでした。
 
 
下の魚はお馴染みのキノボリウオですね。
 
水田地帯で見られるキノボリウオは3-5cm程度のちびっ子ばかりですが、
 
トンレサップ湖内でとれる個体は20cm超えのものもごろごろしています。
 
これだけサイズが違うと同じ魚には見えませんね。
 
でも、アクアリウムとしてみれば、デカい個体の単独飼育でも十分に見ごたえありそうですね。
 
 

 
 
こちらはインドシナからインド地域に広くグループを作っている
 
プリストレピスの仲間(Pristolepis fasciata)です。
 
キノボリウオと同様に確かに氾濫原エリアでは出現頻度の高い種ですが、
 
この2枚の写真を見てもわかるように採れる個体数に差が出ています。
 
僕が実際に採集をしても同様の結果になることが非常に多いです。
 
生息個体数自体もキノボリウオよりは少ないとは思いますが、
 
湿地帯に潜水して本種を観察した際にもう一つ感じたことがあります。
 
それは水中で確認した個体のほとんどは単独でいることが多いので
 
一度の採集で複数の個体が網にかかる確率が低くなっていると考えられます。
 
これは潜水観察する前からわかっていたことですが(笑)、
 
実際に水中でプリストレピスの行動とその環境を見て確信することができました。
 
ダトニオなんかもきっと同じような生活スタイルだと思うので
 
つかまえるのは難しいですよね。
 

 
下の魚はまだ選別が終わっていない魚の山です。
 
この様な状態での調査は大変です。
 
山をかき分けてチェックしないと下の方にお宝がいる可能性が高いですよね(笑)
 
この写真は4-5種程度しか混ざっていないのでまだまだマシです(笑)
 

 
お次はこの魚屋さんにとってはあまりもののまさに!ザコ!ですが、
 
僕にとっては一番嬉しいカゴでした(笑)
 
なぜなら、これだけでも10種の魚が入っているんですからね(笑)
 
まさに本日のお宝です!(嬉)
 

 
Pristolepis fasciata、Kryptopterus cryptopterus、Ompok bimaculatus、Wallago attu、
 
Bagrichthys macropterus、Hemibagrus nemurus、Mystus albolineatus、Mystus bocourti、
 
Mystus mysticetus、Pseudomystus siamensis、Channa striata
 
 
 
お次はイエローフィンバルブでお馴染みのB.gonionotusです。
 
この魚はカンボジアでも養殖対象種として盛んに養殖されています。
 
養殖業界では外来種を扱う割合が増していますが、
 
できることなら、こうした在来種をうまく使ってほしいところですよね。
 
 
カンボジアの養殖池は粗放的な素掘りの池が多く、
 
乾季には十分な補水作業ができず、
 
そのような環境下ではこのイエローフィンを始め、
 
在来種を使用できない池がほとんどです。
 

 
今はそんな事情から草食性が強い外来種が好まれています。
 
しかも種苗生産も比較的簡単な種なのでその勢いは今後もなかなか止まらないでしょう。
 
この辺りもなんとかしたいカンボジア水産事情の一つですね。
 
 

 
最後の写真はトンレサップ湖では比較的珍しい
 
プロバルブス・ジュリエニです。(中央のヒレと目がオレンジの魚です)
 
この魚もサイテスに登録されている魚ですが、
 
同属のProbarbus labeamajor とProbarbus labeaminorよりもたくさんいるのは間違いないですね(笑)
 
サイテスに関しても再度登録魚種の見直しが必要な状況になってきたと思います。
 
今後の規制や管理システムをしっかりしていかないと
 
裏で動く人だけが良い思いをして魚そのものやその地域の人々は
 
ただただ環境の悪化を見過ごし、厳しい状況を受け入れるしかありません。
 
 
 
カンボジアに限ったことではありませんが、
 
もっともっと自分のまわりの人や環境を大切にして生活しないといけないな!と
 
感じますね!
 
 
おっ!もう店に行く時間です!!
 
それではまた明日!!
 
 


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