2013年8月31日土曜日

大切な人

 
今日は僕にとって大切な人である琵琶湖の漁師さん福田さんをご紹介いたします。
 
通称「福じい」とは琵琶湖の水辺展という企画展を仕事で担当した時に出会いました。
 
初めて出会ったときから、福じいは漁師であることに誇りを持ち、
 
琵琶湖の魚を見つめ続けるストイックな姿勢に僕はすっかり惚れこんでしまいました。
 
そんな福じいが亡くなっていた知らせを今日カンボジアで聞きました。
 
嫁と二人でだいぶ落ち込みましたが、
 
落ち込んでいたら福じいに叱られそうですので、
 
今日はブログで琵琶湖漁師の福じいを紹介しようと決めました。
 

 福じいは琵琶湖の湖西エリアで年中漁師をしていました。
 
寒い冬はワカサギ、春に近づくとニゴロブナ、そしてコアユ、
 
暑い夏にはビワマスなど、季節に合わせて様々な魚を採っていました。
 
上の写真は琵琶湖の沿岸にある内湖で産卵のために琵琶湖から進入してきた
 
ニゴロブナをモンドリで採る漁です。
 
この時の船には船外機はないので竹竿を巧みに操って進みます。

 
上の写真は真剣な表情で漁をする福じいです。
 
これまでに撮った福じいの写真はたぶん千枚以上ありますね。
 
おそらく嫁の写真より多いです(笑)
 
 
 
 
そして知りあった翌年くらいに福じいから弁天様を採ったぞ!と連絡が入りました。
 
それが下の写真のビワコオオナマズの白化個体です。
 
ビワコオオナマズはもちろん琵琶湖淀川水系の固有種ですが、
 
この色をしたオオナマズは昔から弁天様のお使いとされ、
 
大切に扱われてきた魚です。
 
しかも、この時は何年ぶりかの捕獲だったので、
 
新聞や全国TVなどでも取り上げられ話題となりました。
 
 
この魚は滋賀県立琵琶湖博物館に寄贈されました。
 
今も元気にしているといいのですが・・・
 
 
 
下の写真は琵琶湖でのニゴロブナの刺し網漁です。
 
琵琶湖は内陸の淡水湖ですが毎日風や天気図と睨めっこして
 
湖水の流れや濁り、魚の動きなどを推測し、
 
翌日の漁でしかける場所や網をあげる時間帯などを決めます。
 
そんな時の話をしている福じいはまさに漁師さんでした。
 
本当に楽しそうで、こうした時間は僕にとっても魚話ができる
 
時間なのでまさに至福のひと時でしたね。
 
長い経験から裏付けされた予想は大きく漁に影響します。
 
その予想がハマった時の福じいの嬉しそうな顔が忘れられません。
 
 
 
 
そして、採った魚はフナずしや煮つけにされます。
 
下の写真はフナずしの下ごしらえをしている様子です。
 
福じいのつくるフナずしはこれまでに食べてきたフナずしよりもマイルドで
 
酸っぱさと水くささが少なく柔らかい身で本当に美味しいんです!
 
僕ら夫婦は何度かフナずしつくりを教えてもらい、
 
自分たちでもフナずしをつけていました。
 
まあまあ我が家のフナずしも美味しいのですが、
 
福じいのフナずしには敵いませんでしたね!
 
それくらい絶品でした!!
 
 
そのわけは福じいが言っていたように
 
いつも改良する気持ちがあるからだと思います。
 
いつもお宅に寄せてもらうたびに試食でフナずしを食べさせてもらうのですが、
 
美味しいと感想を言うと怒られます(笑)
 
甘すぎる、辛すぎる、硬い、臭みが残っているなどなど、
 
正直な感想をいつも求めてくれました。
 
いつも謙虚で自分のやることには妥協がありません。
 
漁そのものもそうですが、魚の加工まで福じいが
 
取り組む事に関してはなんにでもストイックでした。
 
 
下の魚はフナずしになるフナですが、
 
もう食べられないと思うと寂しいですね。
 
 
 
福じいと一緒にフナずしをつけている時の写真です。
 
この時にもよくカンボジアの漁の様子などの話をしました。
 
国は違えども、同じ漁ですのでよく質問攻めにあいましたね(笑)
 
なので、本当は一度カンボジアに旅行で来てもらおうとしていたのですが、
 
叶わなかったので残念です。きっとカンボジアに来たら
 
いろいろな漁を見て喜んでくれたでしょうね。
 
同じアジア圏の国同士なので
 
日本に古来から伝わる伝統漁で使う漁具がはるか遠いカンボジアでも使われている
 
事を知ってとても驚いていました。
 
 
こちらは夏の魚でもある琵琶湖固有種のビワマスです。
 
この時期のビワマスは刺し網で採りますが、
 
脂がのってとても美味しいんですよ!
 
この時も採れたてのビワマスの刺身をいただきました。
 
 
福じいには長い間いろいろな事を教わりました。
 
その間に教わったことが今カンボジアでの生活や研究に役立っています。
 
僕も一つの事に向かってストイックな探究心を持ち続けて
 
カンボジアでがんばっていこうと改めて考えさせられた一日でした。

 
今度帰国した際には琵琶湖を見に行こうと思っています。
 
そして大先輩漁師さんにも会いに行きたいです。
 
福田さんから教えてもらった事を自分のものにして
 
それをまた次の代に引き継いでいけるような魚バカになりたいですね。
 
 
 
 
 
 


2013年8月30日金曜日

池つくり21(屋根)

今日は6時起きで準備して業者さんを待ちましたが、
 
結局、予定より1時間遅れの8時に来ました!
 
そんなもんなんですよね~。
 
カンボジアは・・・
 
 
早速、作業を開始し、順調に柱を家の塀に取りつけます。
 
ドリルで穴を開けてアンカーを打って固定します。
 
しかし、ここでトラブルが・・・
 
大家さんの家のおばあさんが登場し突然ダメ出しが始まり、すべて取り外す事に・・・
 
このおばあさんの言うことは絶対なので従わないといけません(笑)
 
 
塀にはライトを取りつけるのでダメだというのです。
 
正直、どうでもいい理由ですし、
 
柱とは一切関係ない場所ですからね。
 
 
さらに、柱は地面に穴を掘って埋めるよう指示されます!
 
今から穴掘りかーと憂鬱になりましたが
 
結局、穴掘りが始まりました(笑)
 
セメントも池つくりの余りがあったので柱の固定に使えました。
 
そして柱がやっと立ったところで昼ごはんタイムです。
 
 
昼飯タイムが終わり、1時半から作業再開!と思いきや!
 
親分がいない・・・
 
確かに1時半にはいたんですけれど・・・
 
それから待つこと3時間半・・・
 
スタッフの男の子は寝ています(怒)!!
 
 
 
そして、やっと夕方5時にスタッフ2名を連れて現れます!
 
本来なら店に出る時間なのですが、ここは見守るしかありません(笑)
 
嫁さんだけ先に出勤してもらい、ひたすら作業を見守ることに。
 
 
そしてここからは今までの超スローペースが嘘のようにスムーズに進み、
 
6時半ごろに終了しました!!
 
やればすぐできるじゃないかー!!
 

 
これで、大きな作業はほぼ終了しました!
 
(後は骨組みにサフェーサーを塗るか考え中です。)
 
 
明日からは水をしっかりとまわして調整し、
 
パイロットフィッシュを数尾入れていく予定です。
 
 
今回はいろいろな業者が関わってきたので
 
神経を使いましたがとても良い経験になりました!!
 
応援してくださった皆様に感謝です!!
 
 
 


2013年8月29日木曜日

池つくり20(仕切り網)

昨日、やるはずだった仕切り網の枠をシリコンで固定しました。
 
なんとかくっつきそうです(笑)
 

 
その後は取り外し可能な仕切り網を作製しました!!
 
枠は塩ビパイプです。
 
 
このパイプに先日買っておいたネットを編み込みます。
 
 
そして出来上がったのがこれです(笑)
 
とても手作り感のある網に仕上がりました(笑)
 
 
 
明日は予定では屋根屋が朝7時から来ることになっています。
 
本当に来てくれると良いのですが・・・
 
その前に早起きしないと!!!
 
 
作業も終盤に差し掛かりました!!
 
もう少しですね。
 


2013年8月28日水曜日

池つくり19

今日はホテルの水槽メンテを終えて夕方から池の仕切りネットを
 
スライド式で取り外しできるようにするための材料を買ってきました。
 
カンボジアは資材が日本のように豊富でないので
 
使えそうなものを流用しないといけません。
 
そこで、今回はアルミのサッシ(窓枠材)を利用しました。
 
 
これなら水中でも腐食しませんし、
 
シリコンで接着するのですが、タイルとも相性が良さそうです。
(この辺りは僕のカンです(笑))
 
早速、サンダーでカットして接着を・・・・と思いきや
 
 
ここでスコールが・・・!!
 
 
 
さすがにスコールには勝てませんので(笑)
 
作業は明日に持ち越しです。
 
明日はなんとか接着したいところですね。
 
 
それと、同時に仕切りネットも作製しないと・・・
 
まだまだ作業はありそうです・・・
 
がんばらないと!!
 
 


メインPCのない生活

先月、4年間使用していたPCから新しい機種に切り替えて様々な問題点を
 
克服したと思った矢先にトラブルが発生し、今は日本で修理中です!
 
 
トラブルの原因はマザーボードの機器類の故障でしたので、
 
電源すら入らない状態で必要なデータを取り出す事も出来ず、
 
手元にデータがないままの生活を送っています。
 
 
なので、魚のデータ整理作業が全くできず、困っています。
 
でも、この期間は池つくりやスタディーツアーの講演等もある他、
 
いつもの水槽メンテなどの仕事もあるので
 
意外と良い時期の故障となりました(笑)
 
 
フィールド調査もちょうど雨季真っ最中なので
 
道路の状況や水域の状況も悪く、PCが壊れるのにはベストシーズンでした(笑)
 
 
このトラブルももう少しで解消できそうです!
 
来月初旬にはカンボジアへ来る知り合いが直ったPCを持ってきてくれるので
 
作業も再開できそうです。
 
 
こまめなバックアップがどれだけ重要かを思い知らされた
 
夏でした・・・!
 
日本はまだまだ暑いと思いますが、
 
皆さんも暑さに負けずがんばってください!!
 
 


2013年8月27日火曜日

池つくり18(屋根)

 
今日は少し遅れている池つくりをしました。
 
今回は池の屋根を作ります。
 
どうしても直射日光が強いので日陰となる屋根が必要です。
 
屋根の骨組みは今回買いますが、
 
屋根の部材は先月、隣の大家さんの建築現場で捨てる予定だった物をもらって
 
保管していたのでそれを代用します。
 
経費は少しでも抑えたいところですからね(笑)
 
 
 
そして今日は溶接屋さんへ見積りを作ってもらいに行く前に
 
未熟なカンボジア語でも通じるように(笑)ザックリとした資料を作りました。
 
その甲斐もあって話はスムーズに進み、
 
溶接屋の親方が現場にも下見に来てくれました。
 
 
 
 
親方の話では30日に施工開始するとのことでした。
 
とはいっても、カンボジアなので(笑)どうなる事やら!!
 
 
まあ30日まで待ってみます!
 
その間に仕切りネットを作製予定です。
 


スタディーツアー

 
今月からスタディーツアーの中でカンボジアで暮らす日本人の話という
 
日程が組み込まれており、主に大学生を相手にして1時間半くらい話をしているのですが、
 
普段、魚ばかり追いかけている僕にとって
 
人を相手に自分の事を話すのは大変です(笑)
 
人に何かを伝えることの難しさを痛感しています!
 
そんなこともあって、僕にとって苦手な分野だけにとても良い経験をさせてもらっています。
 
 
これまでの参加人数は初日のみ2名でしたが、
 
それ以降は10~18人と多いので自然とプレッシャーがかかってきます(笑)
 
 
でも、毎回数名(?)は真剣に聞いてくれて質問もしてくれるので
 
終わった後はホッとする気持ちと共に嬉しさも感じますね!
 
 
まだ週2ペースで1カ月間あるので気合い入れていかないといけません(笑)
 
でも、若い学生に自分のやっている魚の調査やカンボジアについて話せることは
 
幸せですよね。
 
 
この経験もいつか役に立つと思っているので
 
これからのカンボジア生活の糧になるよう、この機会を大切にしてがんばりますっ!
 
来週は25名来られるので今から緊張しています(笑)

2013年8月25日日曜日

宮島水族館(みやじマリン)「カンボジアの水辺展」のご案内!

 
皆さまへご報告です!!
 
9月14日(土)~10月14日(月)の期間で
 
広島の宮島にある宮島水族館にて
 
「カンボジアの水辺展」が開催されます!!
 
 
カンボジアが独立した1953年に日本と国交を樹立して
 
今年で60周年を迎えます。
 
また、カンボジアは世界遺産としてアンコールワットを有し、
 
メコンやトンレサップ湖がラムサール条約湿地に指定されています。
 
そして、宮島も昨年ラムサール湿地に登録され、
 
世界文化遺産の厳島神社を有しています。
 
 
そこで、ラムサール湿地登録1周年記念として、
 
この企画展が開催されることとなりました。
 
 
宮島は日本三景の一つですので、
 
旅行好きで東南アジア系熱帯魚好きにはもってこいの企画ですね!!
 
宮島へのご旅行を兼ねてご来館いただければ幸いです。
 
 
 
企画展では皆さんも大好きな魚の生体展示がある他、
 
様々な工夫を凝らした展示内容となっているようです!!
 
残暑が続く日本ですが、
 
今年の宮島水族館は熱いですよっ!!
 
 
 
 
 


ベンメリア遺跡

翌日はシェムリアップから約70km離れた場所にある
 
ベンメリア遺跡へ行って来ました。
 
ここは12世紀につくられた寺院で内戦時代には多くの地雷が埋められ、
 
私が初めてカンボジアを訪問した14年前ごろは遺跡の整備は一切されておらず、
 
辿り着くのもやっとで、着いてみたら、
 
遺跡のまわりや遺跡内にもまだ地雷があるとの事で
 
崩壊した遺跡の石の上を恐る恐る歩いた記憶があります。
 
 
 
そんな遺跡ですが今は地雷の撤去も終わり、
 
遊歩道などもあるので安心して歩ける遺跡になり、
 
連日多くの観光客が訪れる名所です。
 
 
 
寺院内には池などもありました。
 
水は木々の葉などが堆積しているので
 
ブラックをーターでした!
 
魚はそれほど見られませんでしたが、
 
グラミーなどが生息しています。
 
この時期はカエルの産卵期なのでいたるところに
 
カエルの卵とオタマジャクシがいました(笑)
 
 
この寺院の風景はまさに天空の城ラピュタです!
 
カンボジアのアンコール遺跡群の中でも神秘的な寺院の一つです。
 
カンボジアに来られた時にはぜひ、行ってみてください!!
 



 
カメのレリーフもありました!
 
下のレリーフは何でしょうね?
 
綱引きでもしているのでしょうか!
 


トンレサップの浸水林に進入!

 
午後からは街から東へ約40km離れたトンレサップ湖の村へ行って来ました。
 
ここは最近やっと観光客が来るようになった村です。
 
そして、シェムリアップ州では少なくなった浸水林がまだ残っている地域です。
 
日本のアクアリウム雑誌でも紹介されてきたダトニオの聖地の典型的な地形を有する場所です。
 
 
船に乗って水上の村を抜けると、浸水林が湖岸沿いに広がります。
 
この時の水深は約4-5mでした。
 
 
 
お客さんにはトンレサップの広さを見てもらいたくて
 
沖に行きたかったのですが、
 
風と波がすごくて、乗っていた船では行けず、
 
残念な結果でした。すみませんでした。
 

 
その後はもう一度浸水林内に入って
 
1時間ほどゆっくりしました。
 
何度か持ってきた釣り道具で釣りをしましたが、
 
これも予想に反してボウズでした(泣)!
 
せめて、ナマズやバルブくらいは釣りたかったのですが・・・
 

 
さらに、底は木々があるため、根掛かりが半端なかったです(笑)
 
いつもメコンや他の地域でチョコチョコ釣っていたので
 
今回は思いもよらない辛い釣りになってしまいました。
 
 
この森の中には今も何尾かダトニオがいるのでしょうか?
 
ここは漁師さん達もほとんど網を仕掛けないので
 
いてもおかしくないですよね。
 
いつか徹底的に調査してみたいですよね。
 
 
しかも、帰りは牛の大群に出くわして、
 
牛のスピードでしばらく走るはめになりました。
 
 
ダメな時はダメなんですよね(笑)
 
 
これが人生なんですよね(笑)
 
 

シェムリアップのAQショップ

続いてはシェムリアップの町にあるショップに行って来ました。
 
この町には小さなシュップが5-6軒ありますが、
 
どの店もやっているのか閉まっているのか(笑)わからないくらい寂れています。
 
ここはその中でもぴか一のショップです(笑)
 
 
 
内容はどこも一緒ですが、
 
ヒレナガゴイ、金魚類、プラティ、グッピー、
 
ベタ、アロワナ、フラワーホーンといったところです。
 

 
これらの魚は隣のタイ・バンコクから仕入れているのですが、
 
バンコクであればもっと多様な種が売られているのに
 
なぜ、どこへ行っても同じものばかり揃えてくるのでしょうか?
 
魚に限らず、カンボジアは個性を出す事が少なく、
 
同じものを求める習性があります。
 
そのため、魚という商品もいつ見ても同じものばかりです。
 
 
もう少し、工夫すれば他店に負けないビジネスができるのに・・・
 
と思います。