2013年6月11日火曜日

市場の魚シリーズ89(Cirrhinus microlepis)

 
今日は久しぶりの市場の魚シリーズです。
 
今回で89回目です!
 
本日、紹介するのはマニアックなコイ科魚であるCirrhinus microlepisです。
 
このCirrhinus属はインドシナだけでなく、起源の近いインドエリアにも分布しています。
 
実際にアクアリウムフィッシュとしてはほとんど扱われない魚のようですが、
 
インドシナにはこのCirrhinus属の魚がたくさんいるんですよ!!
 
その中でも最も大きくなるのがこのCirrhinus microlepisです。
 
一見すると、なんでもない魚ですが、よく見るといろいろな特徴があります。
 
頭部はずんぐりし、大きい感じから幻の魚といわれるイトウのようにも見え(笑)、
 
見た目以上に繊細で細かい鱗、
 
そして採れたての個体だけに見られるキレイな体色などなど、
 
アクアリウムフィッシュとしても十分に対応できるだけの要素をもった魚です。
 
 
特に、体色は本当にすごくきれいなんですよ!!
 
30-40cmまでの個体はそれほどでもありませんが、
 
50-60cm級の個体となると、それはそれは!キレイです。
 
頭部から背側は深い青みがかったグリーンで、
 
体側や胸鰭、腹ビレ、尻ビレは薄いピンク色になります。
 
 
しかも、サイズが大型なので水槽にはもってこいですよね!
 
でも、ラベオ類などが混泳に向かない種が多いのと同じ様に、
 
このシリーヌス属の魚たちも気が荒い可能性がありますね(笑)
 
もし、見かけたらぜひ挑戦してみてください!!
 
 
もうひとつ余談ですが、この魚は水中で音を発するそうで、
 
以前、フランスの調査チームがメコンでイルカの調査をした際に、
 
水中のイルカの発する音を録音したそうです。
 
その時に、可愛く甲高いイルカの鳴き声とは別に、
 
ウオーウオー!という音がたくさん聞こえたそうです。
 
その声の主がこの魚だった!
 
という話を当時船の船頭をしていたカンボジア人から聞きました。
 
 
魚にまつわる話はカンボジアにもいろいろありますね(笑)
 
 
 

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