2013年4月16日火曜日

幻のレッドラインフグを求めて

フォーバー調査の3日目の夜の事でした。
 
世話になっている家の軒先で夜の夕涼みをしていると、
 
一人の見慣れないお爺さんが登場しました!
 
いろいろ話を聞いているうちに魚の話になりました。
 
 
 
先週、お爺さんが自分の村の前で投網漁をした時に
 
数十年間漁をしていながらも、はじめてみるフグを採ったそうなのです。
 
そのフグは20cmくらいあり、
 
1本の赤いラインが体を取り巻いていたそうです。
 
お爺さんとおばあさんはその姿を見て気持ち悪くなり、
 
捨てたそうです。
 
話をまとめると、その魚は他の漁師さんも一度も採ったことがないこと!
 
お爺さんもその1尾だけだという事!
 
 
 
・・・フグは水中でよく人の足を噛むので
 
カンボジアではとても嫌われている魚です。
 
もし、その魚がいればまさに新種ですよね(笑)
 
僕の知る限りでもそんなカラーのフグは知りません。
 
 
 
・・・という事で、お爺さんに明日行くことを約束し、
 
翌日お父さんの案内で
 
そのお爺さんがいる村まで行くことに!
 
 
意外と近いというので歩いていくことに!
 
 
・・・その選択は間違いだとすぐに気付きました(笑)
 
島の中の森を歩くこと30分!
 
 
干上がった灼熱の砂場を歩くこと20分!
 
 
やっと水が見えたと思ったら乾季に取り残された島内の池でした!
 
 
さらに歩くことでようやくお爺さんの家に!!
 
 
 あまりの暑さとプチ旅行に疲れて休憩中の写真です(上)
 
 
お爺さんにも会えて休憩も終わったので問題のポイントへ行こうとしましたが、
 
なんと!お爺さんは今日お寺に行くので一緒にいけないとか!!!
 
約束したのにー!話を聞くと、
 
なんでも、偉いお坊さんが亡くなったそうなのでこればかりは怒れないですよね。
 
 
結局、お父さんがポイントを聞き、
 
3人で行くことに・・・
 
 
さっそく投網でランダムに採集していきます。
 
場所はメコンの本流から逸れたワンドのような入り江です。
 
フグは1投目から入りましたが、違うフグでした。
 
その後もひたすら投網を打ちます。(お父さんが・・・)
 
 
おまけで他の魚も少し紹介します!!
 
これは超レアなProbarbus labeaminorの未成魚です。
 
 
フグはとにかく多いです!
 
幻のレッドラインは採れませんが、
 
投げる度に入ります!!
 
こんなにフグの密度が濃いエリアは僕も初めてです。
 
 
途中まで集めたフグです。
 
種名はMonotrete turgidusです。
 
この辺りからラオスとタイにかけて生息するフグです。
 
 
そして他にもテッポウウオやプンティオプリテス、パララウブカなど
 
20種程の魚が見られました!!
 
 
時々欲しい魚がいるので僕は網からキレイに外す仕事をするために
 
外し役に徹します!!(笑)
 
持ち帰りたい魚はスレがひどいと死んでしまうので
 
カンボジア人には触らせないくらい徹底しないと、
 
扱いが雑なので怖いです(笑)

 
そして、スタートしてから約2時間網を打ちまくりましたが、
 
幻のフグは見つからず・・・
 
 
僕らも疲れはじめ、帰りの道のりを考えるとぞっとしながら調査をしていました(笑)
 
ですが、さすがはお父さん!!
 
近くにあった木船を使って帰ろうと言うのです!
 
ナイス!(笑)
 
勝手に使って大丈夫なんですかね(笑)
 
 
 
あの道をあるかなくて良かったとホッとするのもつかの間・・・
 
今度は水上で苦痛を味わう事に・・・
 
オールがないのでバケツの蓋で船を漕ぐことに(笑)
 
 
 
 
村に帰る頃には腕パンパンです(笑)
 
 
 
こんな感じで毎日過ごしていました(笑)
 
これもメコンの生活なんですよね~~!
 
そう思うと今では懐かしささえ感じる出来事でした!!
 
 

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