2018年5月21日月曜日

調査道具(カメラ)から想う


カンボジアでの魚調査を開始してから18年。

始めた当時はデジカメなんてなかったのでw(一般には)

フィルムカメラをもって通っていました。

当時は魚などのプロカメラマンの先輩から教わって

一眼カメラと105mmマクロレンズを買って

水槽の撮影をしていた頃もありました。


でも、リバーサルフィルムや現像代、

その他の機材代などお金がかかるので

デジカメが出始めてすぐに

ソニーのサイバーショットを買った思い出があります。

これで採り放題・・・

かと思いきや、今度はメモリーの容量が当時は

8Mから128Mくらいの間でしか売っていなかったので

あっという間にマンパンになっちゃって

大変でした(笑)


そんな時代なので

先日もアップしたようにカンボジアのフィールドで採集した

魚の鰭たて作業なんてとてもではないけれど

出来もしなかったんですよね~



あれから考えれば

今では素人的には十分な機材が手元にあります。

機材それぞれが持つ本来の機能の半分以下にも満たない

くらいの活用しかできていないのも現実ですが、

回数を重ねるごとに

細かな点で改善を重ね

今に至ります。


これからも

自分の求めるものがしっかりと記録できるように

技術そのものももっともっと

磨いていかないといけないんですよね。


有線で使っていたストロボも

いつの間にかコードレスになっているし(笑)

先輩にもらった60mmマクロも

タイで中古を買いかえて2代目です。


魚屋としての仕事は

フィールドから撮影、PC作業など様々ですので

どれをとってもやっていけないものばかりです。


こうして今この仕事ができている事が

なによりの幸せなんだとここ最近はよく感じます(笑)



(ホンマは助手が欲しい!(笑))


天然Lates


今日もPC作業の一日でした。

夜は川へあるコイ科の魚を採りに行ったのですが、

川の水が多くて、

すでに川にいた二人組もかなり苦戦していたので

そのまま引きあげてきましたので、

なんとも不完全燃焼でした(笑)



そして、引き続き作業をしていたのですが、

偶然、ラテス(シーパーチ)の写真があったので

2枚の写真からいろいろと想像していました。

ここ十年程はタイやオーストラリアを中心に

本種を釣りで釣るために

多くのアングラーが日本を出ていますが、

カンボジアにもいるんです。

タイではバラマンディの名でたくさんの池があって

地元の人をはじめ海外からも多くの人が

そのパワーある引きを求めて訪問していますよね。


今回の写真はカンボジアの海岸線沿いにある

村の市場で撮影したものですが、

確実に養殖個体ではないですよね!

これは天然個体ですので、

この周辺の水域にはこのサイズがいるんですよね~


調査としては市場で確認しているし、

標本も得ていますし、

海水域とを行き来する魚なので

一応淡水魚の一種として捉えてはいるものの

追求するまでの余力がないので(笑)

やってはいないのですが、

いつか本気でこの魚だけを求めて

時間とお金を使って釣りだけをして

攻めてみたい魚ですね~


タイの池では釣った経験はありますが、

やっぱり天然のフィールドで狙いたい魚ですよね!


カンボジアには必ずいますよ~!!


釣りたいっ!

夜中についつい想像してしまったひと時でしたっ!



2018年5月20日日曜日

小さな仕事道具


魚撮影のネタが最近多いので

ついでにひとつ小さな仕事道具をご紹介します。

下の写真がそれなのですが、

ぶっちゃけ針ですw


ここ10年くらい愛用しているのが

下の写真左と中央の2タイプの針です。

とはいえ、昔はカメラもまともな物はもっていませんでしたし、

鰭立てなんてまったくしていませんでした。

実際、調査はバックパッカーの様に

大きなリュックに投網とタモと標本タンクを入れて

走り回っていたのでそんな繊細な作業はできませんでした。


でも、そうもいかないのが世の中で(笑)

人様に見せるための写真を撮るには

必然的に鰭たてをしっかりやって

キレイな写真を撮らないといけなくなるんですよね。

そして、知り合いの方から(お師匠さんの一人です)

写真右側にある小さくて細い針をいただきました。

下の写真の人差し指の真ん中にあるのもそれです!


この針との出会いで鰭立て作業に対する

姿勢も質も上がりました。

本当に細い針ですよね~

標本作業だけみても

技術の限界って先がないですよね~

すべてはその人次第ですね。

どこまで自分と戦えるか?

追い込めるか?

気持ち次第です。


また明日も気張りますっ!!


タグつけ


大きな魚は標本瓶や袋に入れられないので

ロカリティ情報を記載したタグをどこかにつけないと

標本として保存できません。

そこで、魚の世界でもこの器械を使っています。

これなんて言うんでしょうね(笑)

名前は知らないのですが個人的には「ガチャん」と呼んでいます(笑)


洋服や靴下についているヤツです。

これを情報が書かれた耐水紙と共に

魚に打ち込んで取れなくします。



昔は採ったり買ったりした魚は

ほとんどこうして保存していました。

魚の研究をする以上は

標本と情報を一緒に共有することがとても大切なんです。

なのでこの作業は欠かせないものの一つです。




標本タンク


今日の魚は大きかったので

小型の魚用ではなく、

大型魚用のタンクを久しぶりに開けました。

タンクはいくつかあるのですが、

一番手前を開けたらダトニオプルケールが入っていました。

懐かしい魚たちばかりなので

気持ちが入ってしまいました。


そろそろ液も変えないといけなさそうです。

今年はいろいろとやることが山積みです。


市場魚探し


今朝はそろそろ市場も散策しておかないと!

という事で市場に魚探しに行ってきました。

この分だとしばらくはいくつかの市場に通いそうです!


いろいろといましたが、

思ったよりも種類が少なかったですね~

下の写真はアフリカ原産のテラピアですが、

本当に根強い魚ですね~

世界中のヒトに食されている魚の一つですね。


最近は単車を一旦降りて

身体のなまりを解消するために

街中は自転車で動いていますw

この日は買い物かごに氷水を入れた袋をもって

行ってきました!


今日はコイ科のCyclocheilos enoplosと

ライギョの仲間Channa striataを買い、

研究室で早速撮影をして来ました。。



どちらも300mmSLオーバーなので

全長でいえば40cm近いので

いつものバットでは入らず、

水槽で撮影しました。


どちらの魚もカンボジアのほぼ全土で見られる魚なので

とっくに写真あるだろ!と思いたいところなのですが、

十五年ほど前に撮ったダサい写真(鰭たてなんてしていないので)

なので撮り直しました。


その後はいつものPC作業の一日でした。


2018年5月19日土曜日

キレイでした


今日採集へ行ったトンレサップ湖岸の水田地帯ですが、

夕方、天候、湿度など、

様々な条件が良かったのか

水田がすっごくきれいでした。

思わず写真に撮ったのですが、

帰ってみると、全然見たままには写っていなかったので

ちょっとイメージして濃い目に設定してみました。




景色って意外とおおっ!と思う時ってないですか?w

またそんな景色に会えると楽しいので期待してまた採集へ行きます(笑)


魚採集


最後は昔からよく調査をしている水田地帯内に流れる

小さな水路で撮り直しに使う魚を探してきました。

ざざっと紹介します。


こちらはピグミーグーラミーですね。

本当にいつ見てもキレイです。

山盛りいますw


そして、スリースポットグーラミーです。

これはぜったいフィールドで見る個体が一番美しいです。

地域や環境によってカラーパターンはかなり多様ですので、

観察するにはとても魅力的な魚です。


こちらはドジョウの仲間Pangio anguillarisです。

ウナギの様に長いですねw


こちらもお馴染みのクローキンググーラミーですね。

これもピグミーと同様にフィールド色が一番美しいです。


こちらもお馴染みのキノボリウオですね!

もう1cm程の幼魚もたくさんいました。


こちらはプラーチョンの幼魚です。


こちらがそのちょっと大きいサイズ。

最初に30cm程の個体をすくったのですが、

飛んで逃げちゃいましたw

さすがスネークヘッドです。 


そして、最後はコイ科のフライングバルブ、

エソムス・メタリカスです。

1対の長ーいヒゲが特徴です。


この他にドジョウなども採れました。

こんな感じで特別にレアというような魚はいませんでしたが、

トンレサップ周辺の氾濫原エリア特有の魚たちと出会いました。



魚採集の途中で


今日はデータ整理作業の中で

家の近くにいるハゼ科の魚の写真がどーしても

欲しくなりました。朝からずっとPCに向かっていたので

体中が痛いということもあり、

急いで荷物をまとめて

バイクで南へ走ってきました!!


お目当てのハゼの湿地で少しやったのですが、

いる気配がなく、早々に諦めて(直感でわかるんですw)

せっかくなので

小物を集めに行ったのですが、

途中の村で魚を見つけましたw!!


この魚は村で採れたわけではなく、

あと数キロ先のトンレサップ湖岸で採ったそうです。

家族で仕分けをしていたので

ちょっとお邪魔して

魚をあさってきました(笑)


写真ではあまりよくわからないと思いますが、

これでも20種類ほどいました。

下の魚はニードルガーです。

他にもコイ科、ナマズ科から、

フグ、ハゼ、ドジョウ、などなど盛り沢山でした。


下の魚はCoilia lindmaniという魚で

九州の有明海に生息するエツにそっくりですよね~

これ以外にも数種類いただいて来ました。

そして、先ほど写真撮影も終わり

今日は久しぶりに日が変わる前に寝ようと思っていますw


やっぱ、外へ出ると良いですね~

魚はフィールドですね(笑)


2018年5月17日木曜日

新種Schistura kampucheensis


もうだいぶ前の事ですが、

新聞でカンポット州のボコー山の水域で

スキストラという小さな魚の新種が発見されました。

これがその時の記事です。

名もホロタイプとなった標本の採集地でもある

カンボジアにちなんでSchistura kampucheensisと名付けられたようです。


カンポットは降雨量が半端ない地域なので

もうすでに雨も降り始めて

山間部のクリークは増水しているでしょう。

なので、


調査へ行くにしても秋以降かな~と思っています。

でも、これを探しに行くには本当に大変な道のりなのでw

腹をくくらないと行動できませんw

裏の手としては

水産局の仲間に頼ってしまうという手もあります。


さてど~するか!

しばらく時間があるのでその準備をして考えますw



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でも、その前に今やっている作業をしっかり進めないと・・・!



単車カスタム


魚の見直し修正作業はまだなお続いています。

今日はちょっと頭を切り替えて

先日、水槽を引き取りに来たシナーが乗っていた

コカ・コーラ社の配達用バイクを紹介します。



この20年、カンボジアで見かける単車で

長い間使われているのがこの単車です。

中国製ですかね?

この単車の多くはプライベート乗りようではなく、

トルクがあるからでしょうか

後ろに荷台を載せた仕事用に使われることがほとんどです。



なので、

いろいろとみんな工夫してカスタムしているんですよ!

先ずはリアショックですが、

純正はほっそくてパワーがないので

ものすごい硬くて丈夫なショックに変えています。

数トンの荷を積むのでこのくらいは必要ですよね。



次はこの単車に限らず、

空冷エンジンでよく見かけるカンボジア風のカスタムです。

シリンダーまわりに雑巾が巻かれていますよね。


そして、下の写真の荷台にタンクがあります。

ここに水が入っていて

点滴用のチューブと流量調整のアジャスターがついた(点滴の量を調整するヤツ)

チューブから水を滴らせて

エンジン回りに巻いたぞうきんに湿らせて冷却させようとしているんです。

オイルクーラーもないので

自家製クーラーですかね。

ただ、これで冷却できているのか???

この単車に限らずいつもそう思っちゃいます。




そして、ハンドルまわり!

このパイプハンドル!

最近の現行車ではなかなか見ない絞り具合ですよね。

昭和の面影を残しています。

これを見ると、キュンとしちゃいます(笑)


フロントブレーキは・・・

ない!!

ワイヤーが切れています。

しかも、レバーが逆さまです。

これだと、リアしか頼れないので怖いですよね。

お金はなくても命に係わるところだけは

きっちり追及するような視点をもってほしいですね。

おそらく5ドルもあれば直るのに・・・


クラッチは怖いくらいの状態でした。

握っても、2cmくらいしか動かないんです。

これでよく切れるな!と思っちゃいます。

しかも、ワイヤーも数本切れているので

いつ切れるか・・・


そして、タイヤです!

よーく見ると、リムはそのままですが、

スポークが違う?? 


8-10mm程の鉄筋がリムに溶接されていました。

カンボジアではよく見かけるカスタムでw

きっと重い荷を積む場合は

純正スポークでは壊れるんでしょうね。

カンボジア人は日本人ほど精密な作業ができない人が

非常に多いのでこのホイールを履いて走るのは

正直怖いです。


見ているだけでも

ドキドキして心配になっちゃうんです。

国や習慣が違うと

こんなにもやることが変わってくるんですね。